とある事務所から、『３段の脇引出しに、うっかりカギを入れたまま閉めてしまったら施錠してしまった』との電話が入りました。
過去、意外と机や引出しの開錠には苦戦した経験があるので、どうなるか不安でしたが、案の定、見たこともない新しい引出しでした。
まず従来の引出しなら、上部にシリンダーが付いているのがほとんどですが、これは２番目の引出しに鍵穴が付いています。
とりあえずいつも通りピッキングしてみます。 感触が何となく違います。 いつもはどちらかと言えば、引く時に力を込める感じでやるのですが、どうも違います。
そこで、発想を転回して押す時に力を入れ気味にしてみました。 するとよくわからない内にすっと廻ってしまいました。 まさに『引いてもだめなら、押してみな』
といったところでしょうか。
ちょっと興味があったので、開錠した後、引出しの奥を見させていただきました。 やはり内部も従来の引出しと構造が違います。 仮に開錠できずに破錠したとしても、シリンダー交換はできないのではないでしょうか？
何とか開いてよかったです。 何事も発想の転回が大事ですね。
