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昭島市へ、引戸錠の修理に行きました。

和風の引き戸が、外から(カギ)も室内(サムターン)からも開かなくなった、という緊急のご依頼です。

お話によると、子供がガチャガチャやっていたとのことですが、交換後数か月しかたっていないようなので、おそらく故障ではなさそうです。

 

現場に着いて、まずカギをお借りして挿してみますが、 特に感触的には問題なさそうです。 でも廻りません。

多くの引き戸錠の場合、キーを挿して押しながら廻す(これが慣れないとやり難い)のですが、廻りません。 外側の扉と、内側の扉の合わさっている隙間部分を開いてみると、意外にも結構開きます。 鎌錠が見えるほどです。 いわゆる半ドア(半分開錠)状態です。 少し強引に開きながら戸をスライドさせると、開きました。

 

鎌錠がフリー状態なのに内側のサムターンはやはり動きません。 内側の錠を外してみます。直接鎌錠を出したり、ひっこめたりする部分を操作しても動きません。

『もしかして・・・』 引き戸錠の場合、戸が閉まった状態でなければサムターンが操作できない安全装置が付いてあることが多いので、手持ちの磁石を錠の磁石部分に当ててみると、サムターンが何のストレスもなく動くようになリました。 ただ、磁石を離しても動くのが少々気になりますが。

つまり、内側の錠前と、外側錠前が磁石が作動する範囲内で合わさっていれば大丈夫なはずです。 内側サムターン部分が半透明になっているので、この小さな『窓』から覗いて外側シリンダーの角芯が見える位置でネジを締めれば、完了です。

 カギでもサムターンでもスムーズに操作できました。 お客様に確認していただくと、入居した当初よりもずっと滑らかな操作感で、喜んでいただきました。たぶん入居前に錠前を交換しているのですが、その際に錠の取り付け位置をしっかり取っていなかったので、ずれた状態でダマしダマしお使いになっていたのでしょう。